マレーシア情報

マレーシア・コロナウィルス感染症拡大防止策と日本の現状について

日本でもようやく東京を始め7都府県にて緊急事態宣言が先日から開始されました。 アーティストのGACKTさんが先日マレーシアからTV番組に電話出演され海外から見た日本の対応を  
「正直に言っていいですか?日本は狂ってる…危機感が足りない」
と言う表現をされていましたが、ではマレーシアではどの様な対応を行って現在どのような状態に成っているかを今回ご案内いたします。

*1月25日に初感染者発生
*2月16日 22名目の感染者を最後に10日間感染者なし
*2月27日 10日振り感染発生開始 
*3月3日日 初二桁感染者発生 14名
*3月15日 初三桁感染者発生 190名
*3月16日 首相により3月18日から『行動制限令』発動宣言 感染者数計:553名 死者:2名
*3月18日 『行動制限令』開始 感染者数計:790名 死者3名
*3月25日 『行動制限令』4月14日まで延長決定 感染者数計:1796名 死者:20名
*3月26日 過去最高の235名/日の感染者発生 以降上下動しながら減少傾向で推移開始
*4月10日 『行動制限令』4月28日までの再延長決定 感染者数計: 4346名 死者:70名

中国からの旅行者から持ち込まれたコロナ感染症の第一波が2月16日に終息された模様だが以降、2月27日に再感染患者が発見されてから18日後の総感染者数553名の時点で政府はマレーシア全土に対して3月18日から2週間『行動制限令』を発している。 現在6531名発生の日本と比較するとマレーシアの対策開始は随分早かったと言える。

『行動制限令とは』

*国民・居住者は基本的に自宅待機 ー病院・銀行等)を除いて全ての社会活動の停止 ー 上記以外の業種は全て業務停止または在宅勤務のみで対応 

*国民・居住者は基本的に自宅待機 ー 自宅より10Km以内且つ一家族一名のみ食料品等の買い出しに対し許可される

*マンション等の敷地内の設備、プール、ジムは使用禁止且つ、共同エリアでの散歩、運動についても禁止 - 違反者はRM1000の罰金、6か月以内の禁固刑又は両方の罰則在り

*州を跨ぐ移動は基本禁止

*国内のホテルは3月18日以降新たな新規顧客の受け入れ禁止

*マレーシア人の出国禁止・外国人の入国禁止 - マレーシア人が海外より帰国した際は政府指定の隔離センターにて2週間の隔離観察期間を過ごすと共にPCR検査で陽性確認後帰宅許可発行。 空港からの移動手段及びRM150/日の費用は全て政府負担 クアラルンプール周辺に4万部屋確保 

*モスク、教会、寺院などの宗教施設の使用禁止

*イスラム教の金曜礼拝の禁止

*スーパー入店人数制限在り、且つ1.5m以上の前後間隔を保つ

*マスクの販売価格を上限RM1.5と法制化

*経済支援策発表・即実施 - 主な物として住宅ローン支払い6か月免除、公共公共料金割引開始と共に請求延長、給与支払い指示、給与支払い支援金配布、モール出店費用免除等々

基本的には自宅内からの外出を一切禁止する事で人との接触を無くし、コロナウィルス感染症の拡大防止としている。
しかし、国民への性善説ではなく確実に目的を実行するために厳しい罰則を設けている。 街中には警察官・軍隊員が国民・居住者の監視に当たっている。

現にジョギングをしていた日本人4名及び野鳥の写真撮影をしていた日本人一名を含む6000人以上が逮捕・判決されている。

『医療関係について』

*感染症専門病院:全国に24施設、6921病床を準備

*ICU : 300室

*人口呼吸器 : 1670台 +800台発注済み

*特別簡易病床 :1500床

*隔離センター:ホテルなど4万室確保

*ウイルス感染症発生当初から各病院外部に発熱診療所設置 - マレーシアでは院内感染例は数例のみ

*市中の病院にて希望者は有償にてPCR検査が受けれる

*コロナウィルス感染症の検査費、治療費用は政府負担(政府系病院でのみ対応可能)

*感染症状がある、濃厚接触者は周りにいた場合など、保健省の相談センターに電話を入れPCR検査を受ける。 その際はマレーシア国民に限らず合法居住外国人及び不法滞在者についても分け隔てなく検査・治療を政府負担にて受ける事が可能。

『クラスター感染対策』

*同一保健省区域から40床例以上のコロナウィルス感染症が発生した場合はRED ZONEと言う警戒地域として指定され地域への出入りがより厳しく規制されている。
現在、クアラルンプール・セランゴール州にて10指定地域がある。

*同一施設より集団感染(15症例)が発生した場合はその施設、地区を最重点監視対象(EMCO)として完全隔離を実施する。 域内の住民は一切の外出は禁止され、3色全て政府より支給される。

*EMCO地域 - 4箇所

『情報公開』

毎日12時に各保健省管轄地域からの情報をを本部で集計し午後5時より政務次官より公式発表している。
https://newslab.malaysiakini.com/covid-19/en
http://www.moh.gov.my/index.php/pages/view/2019-ncov-wuhan

『最後に』

マレーシアでは様々なコロナウィルス感染症拡大防止策を早期より実施しておりますが、『行動制限令』を実施後4週間たった現在も拡大こそはえられてますが、収束にも至っておりません。
日本では医療機関・高齢者施設等で院内感染が多々発生しており今のままでは医療崩壊が大変危惧されます。 マレーシアでは医療崩壊を阻止するために早期より発熱外来を設置し対応していたと共に、専門家による予測感染者数を元に臨時の病床、隔離センター、人工呼吸器の準備を整えております。 人口3300万にも満たない感染者数・死亡者数も日本よりは少ない東南アジアの国ですが、政府は真剣に感染症拡大阻止に取り組み、また国民・居住者に於いても不満はあるでしょうが早期収束に向け政府と共に素直に黙って行動しております。

日本の対策は正直言って遅れているのではないかと思いますが、決して手遅れではございません。 政府の指示も重要ですが国民一人一人がコロナウィルス感染症を抑え込むために出来る事を最大限に行って頂ければまだ抑え込む事が出来るはずです。
添付の世界各国の感染者推移表をご覧ください。 イタリア・スペイン・アメリカ・マレーシアは山を越えた推移と成っておりますが、日本に於いては現在進行形で増加に向かっております、手遅れにならない様に今すぐの対応が必要です。
日本がこけたら海外で生活している我々には非常に大きな問題に成ります、今一度、コロナ感染症との戦争に勝てる様に真剣に向き合って頂きたく思います。

出来る事はただ一つ STAY AT HOME 

以下に、マレーシアで自動車部品の輸出入販売業を経営している私の友人がFacebookに投稿した一文を掲載いたします。
本当に厳しい時期を迎えているし、終息後もビジネス環境は決して早急に元の状態に戻るとも思えませんが、皆さん平和な日が来ることを信じて生き抜いています。 厳しい状況ですが美酒を飲み交わす日が来ることを信じて頑張りましょう!!  STAY AT HOME

………………………………………………………………………………………
seiji 無断引用させ頂きます。

わたしは自営業だが、営業可能な産業に該当しないし、テレワークなどできる業種でもないため、3/18からずっと店を閉めている。今のところ少なくとも4/14まで閉めないといけないので、4週間、ほぼ1ヶ月間は売上がゼロだ。
だが、固定費は普通にかかる。
家賃、水道光熱通信費、政府から「賃金は全額払うように」とお達しがあったようなので、従業員への給料も払わないといけない。4週間売上が無くても、だ。

昨日は月末の支払いをオンラインで一気に済ませた。
給料、家賃、ローンなど、うちみたいな超零細でも軽く100万円以上は飛んでいく。3/18から2週間の売上が完全にゼロなのに、だ。
そして、売上ゼロは少なくともあと2週間は続く。
今日、保健省が「ロックダウンは4/30までが望ましい」と提言したようなので、もしかしたらあと4週間続くかもしれない。
そして4週間後にはまた100万円以上の支払いがやってくる。4週間もしくは6週間売上がゼロなのに。

それでも。
それでもわたしは、マレーシア政府はロックダウンをよく決断したし、よく実行していると思う。
最初は新政権のええカッコしいかと思ったが、予想に反していまだに粘り腰でコロナと対峙しているとわたしは思う。
その覚悟を国民も感じ取ったのか、普段はかなりユルユル身勝手な人々(失礼!)も表面上はよく我慢しているように見える。

だからロックダウンに関して文句は言えないし、言わない。
内心は「もうやめてくれー!」と思っているが、言わない。

もしロックダウンの即時解除で自分の会社の財政難(というほどでもないけど)が解消されるとしても、それは今はしなくていい。とにかく先にコロナを収束させてほしい。いま被る損失はまた後からなんとか稼ぎ直すから。
それよりもこの生殺しのような状態がさらに長く続くほうがよっぽど困る。
 
 
マレーシアで自営業やってて、ロックダウンの影響をモロに受けてる皆さん、もう少し耐えましょう。それしかないですよね。

日本の友人の皆さん、いろんな説がありますし、わたしは感染症などに関して全くの素人ですが、これから日本(特に首都圏)はマレーシア以上に大変な局面を迎えるような気がします。嫌な予想でごめんなさい。聞き流してください。
もちろんそうならないのが一番です。わたしの親兄妹や友人たちは日本に居ます。だから、これ以上ひどくはなってほしくないです。
でも、もし万が一そうなってしまったら、とにかく家から出ずに嵐が過ぎ去るのを待ちましょう。
2週間ですでにこの状況に辟易していますが、仕方ありません。

そして、嵐が過ぎ去ったら、こういうときに本当に国民のことを考えて尽力してくれる政治家が誰なのかを、わたしはじっくり考えたいです。
別に今のマレーシアや日本の政権の批判をしているわけじゃありません。支持する気もありませんが。

ただ、こういう国家規模・世界規模での有事の際に、きちんとした決断をきちんとしたタイミングで下して実行に移してくれる人たちを、それが起こる前に国民が予め選んでおくのは、トイレットペーパーをいっぱい買ったりするよりよっぽど重要かつ有効な備えになるんだなと、この2週間の世界の情勢を見ていて強く感じました。有事が発生してからでは、政府や指導者を選び直しできません。 by Seiji Morofuji

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