3月18日から開始された行動制限令(MCO)も本日で35日目を迎え、新規感染者数も確実に減少しており4月29日以降の行動制限令の行方について国民は注目しています。 感染者情報等は日々の更新にてお伝えしていますので、本日は「マレーシアの現状・今後の取り組み」について情報の共有をさせて頂きます。
『医療用防護服不足対応について』
日本でも最前線で活躍されている医療従事者さん達の医療防護服やマスク等の不足がニュース等で取り上げられておりますが、マレーシアでも同じく医療用の防護服の入手は困難に成っております。 そこで服飾デザイナー・縫製業者等が力を合わせて素材の入手からデザイン・縫製と一着でも多くの医療用防護服を届けられるように日夜取り組まれております。
担当者さんはインタビューに対して「私の人生の中で二度と体験するとは思えない未曽有の危機の中、最前線で命を懸けて治療に当たっている人たちの役に立てる事は誇りであり一生忘れられない経験であり、お金では買えない変えない大切な時間を過ごしています。 私のチームは全員同じ思いでと自分たちの出来る事で貢献したいとボランティアとして製造に携わっています」
『治療薬について』
マレーシア保健省はコロナウィルス感染症の治療薬として抗マラリア薬である「ヒドロキンクロロキン錠」をインドより89000錠を輸入し、更にインド政府に対して100万錠の輸入交渉を行っています。
『検査方法について』
現在マレーシアでもコロナウィルス感染症の検査にはPCR検査法を用いていますが、費用も高額でまた検査結果が出るまでに時間を要する事がネックと成っております。 そこでマレーシア保健省は手軽に素早く近所の病院やクリニックにて検査を行えるように「抗原検査」の導入を決めており既に抗原検査キットの発注を終えています。 「抗原検査」が導入されれば行動制限令解除後、速やかな社会活動再開に繋がります。
『マレーシア人の帰国について』
留学等で海外に取り残されているマレーシア人については順次マレーシア政府は帰国支援を行っており、インドネシア国内のレッド・ゾーン地域に留学していた約500名の学生の帰国が先週より実施されています。 空港到着後は政府の指定した隔離センターで14日間の経過観測時間を過ごして頂き、13日目の「抗原検査」で陰性の場合は帰宅できます。 しかし、その中から43名の陽性者が発見されましたが言うなればマレーシア政府の実施しているスクーリング検査法が機能していると言えるでしょう。
4月29日以降の行動制限令について解除又は延長されるかについては現在では解り兼ねますが、マレーシア政府・保健省は着実にかつ確実に収束(終息)へ向け動いておりますので、我々が出来る協力活動・すなわち自宅待機を引き続き頑張ってお願いいたします。
STAY AT HOME